911から12年ってケンチャンのブログに載ってたが、確かに気が遠くなる数字だ。あの日はAULAの制作期間中でプロデューサーの自宅でひとりギターレコーディングしてたのを思い出す。そのプロデューサーの奥さんが料理を振る舞ってくれて、現役スタジオミュージシャンの方がレクチャーしてくれて、そしてその4人で食い入るようにテレビから流れてくる情報を自分の解釈で有害無害に振り分けてそれぞれが観ていた。食欲もなく、せっかくの料理にも箸がのびず申し訳ない気持ちになったことを今でもハッキリ覚えてる。勿論その日のレコーディングも代替日を設けた。今話題の新記録ホームランも、確か当時ローズかカブレラか忘れたけど話題になっていた。 レインボーブリッジ近所のベイスタジオ?というレコーディングスタジオ。ロビーにあるスポーツ新聞を片手に同じ野球好きのアイツとワキャワキャしてた(笑)。レコーディング期間中、ビビアン○ーやカハラトモ○に遭遇するぐらい俺達には身分不相応な場所。恵まれていたのかな。ただ自信はあった。根拠のない自信だけど5人みんな同じ念いを共有してたはず。でもはっきり言って楽しくはなかった。あたえられるモノを無慈悲に消化する、そんな毎日。一ヶ月前に加入したばかりだったけど楽しくなかった。未来への希望、そしてその根拠のない自信に縋っていただけなのかもしれない。コワイモノなしだったってのもあるかもしれない。みんな馬鹿だった。赤坂BLITZで三回もワンマンライブできたのはいい思い出。そしていつの日か呪縛も解け心底楽しいと思える日々がくるのだけれども。いつもきっかけはアイツ。加入も解散も復活も。ずるいよな。ただひとつだけずるいと思わないことが起きたのは今から3年半前。ある意味ズルイよな。通り越してるよな。でもその時どう考えていた、何を考えていたのかなんて実際のところ誰も知るよしもなく本人しかわからない。世の中も様変わりし7年後東京でオリンピックやりますよ。解散してからもうすぐ10年。定期的に復活ライブも数回。あたたかいファンに恵まれたな。どの会場もソールド。今現在もその当時のファンの方々からメールをもらいます。結婚しましたーとか子供できましたー…そんな情報いらねぇーよ(笑)とかまだ音源聴いてますとか友達と時々話題になりますとか。まだ!?…時々!?…まぁ少々ひっかかること(笑)もありますが有り難いです。パワーもらえます。たかだか数年間しか活動してないバンドでしたが、素晴らしいモノを遺せたと思います。
ありがとう。
ここまで記事を書くだけで携帯の充電が残り30%を切るなんて寿命だな。ドコモからiPhoneでるしそろそろかな。なんて。人の寿命もデスノートみたいにわかればいいのに。でもそれは踏み入れてはいけない領域。未然なんていらない。いったい俺はあと何年なのかな。
遠くの友人へ
しばらく再会する約束は果たせそうにありません。
もう少しだけあの時のように強がらさせてください、やり残してることが、あまりにも多すぎるので。
ゆっくり瞳をとじた時、輝くモノを失った時まで待っていてください。
どんなときでも味方でいてくれてありがとう。
いつの時代も変わらんよ。
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